HIRA'S DIARY

日常を記録しています

「少年A」この子を生んで

 

 

「普通の子育てをしていたのに、なぜ息子が」という気持ちがAの母にはありそうだけど、読み進めながら違和感があった。

 

・同級生を時計を巻き付けた拳で歯が折れるまで殴ったり、同級生の持ち物を燃やしたり、家にナタやナイフがあったり、何度も学校や警察に呼び出されていたりしても、父母があまり大事だと思ってないように感じた。父母ともに、事件の後には「友達を殴るのはだめ」「万引きはだめ」と叱っているとは言っても結局「男の子だから多少非行はあるよね」で済んでいるように感じた。

・惇くん殺害の前にも惇くんに暴力を振るっているが、随分さらっと書かれていて、惇くんの母が許してくれたのでAの母はなぜそういったことが起こったのか理解できないままにしていたのではないか。

・新生児にトイレトレーニング、父とAV鑑賞、我が闘争を買い与える、子どもが殺人者の映画を観ることを許す、幼少期に叩いて躾けていた、というところは子育てとして良くなかったように思った。